国連の専門機関である教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」が1日、富士山を世界文化遺産に登録するよう勧告したことについて、承認の条件として、ふもとの青木ヶ原樹海を伐採するよう求めていたことが分かった。 イコモスでは、富士山を「日本の国家的象徴」と定義するとともに、「その文化的影響は日本国内にとどまらない」と認定。「スシ」「ゲイシャ」に並ぶ日本文化として、その独自性を高く評価した。 その一方で、「自殺の名所」と言われる山麓の青木ヶ原樹海を問題視。「富士山の語源である『不死の山』のふもとに死体が山積する現状は、世界遺産にふさわしい景観とは言えない」として、青木ヶ原一帯の森林約3千ヘクタールを全て伐採し、牧草地として転用するよう求めた。 青木ヶ原樹海は国の天然記念物に指定されていることから、世界遺産登録への「条件」として突きつけられた今回の伐採案には、担当機関の