『損する結婚 儲かる離婚』(藤沢数希/新潮社) 結婚は人生の到達点の1つだ。素晴らしいパートナーと出会い、笑いの絶えない温かい家庭を築く。これぞ人生の幸せだ。しかし『損する結婚 儲かる離婚』(藤沢数希/新潮社)によると、夫婦関係にヒビが入り、離婚を迎えたとき、結婚は幸せからリスクに変わるという。 本書の著者には外資系金融機関に勤める友人がいた。その友人の年収は当時3000万円あり、結婚もしていた。専業主婦の奥さんがいたのだ。人生の勝ち組というやつだろう。しかしある日、奥さんに浮気をされ、離婚をすることになった。その友人は2年にわたる長い離婚裁判を戦い抜き、ついに離婚を勝ち取った。しかし離婚をするために3888万円を支払うことになったそうだ。浮気をしたのは友人の奥さん。悪いのは友人の奥さんだ。なぜこんなことになったのだろうか。 結婚と離婚で動くお金は基本的に「慰謝料」「婚姻費用」「財産分与」