「ブログ」は作るのかんたんとか時系列管理とかいう機能的な特長がありますが、読む側からすると言及サイトとでも言うべきジャンルの土台でもありました。 そこでは文芸のように完結した作品を作る能力ではなく、何かに言寄せる、コメンテーターの役割が重視されます。無理のない自分語りを続ける人(ウェブ日記書き)を除けば、一般的なブログのスタイルが向いているのは、コメンテーターから批評家の範疇に入る人でしょう。それは「面白いネタを見つけて来る能力」がとにかく評価されるニュースサイトともまた違った、独自のポジションです。 テレビの世界に例えると、それまでの爆笑を取ったりグイグイ引き込んで読ませるような文章書きが人気の中心だった「テキストサイト」は、いわば芸人の世界。そこでは他の芸人の話題に終始する内輪ネタの芸人は一段軽く見られたりします。一方、面白いページを見つけて来る「ニュースサイト」はテレビで言うとVTR