『プログラマのための文字コード技術入門』を書いたときにはUnicodeの携帯絵文字はまだ標準化作業の途中だったので、その時点での情報を記しておきました。最終的にできた仕様は本に書いた時点の案とは違うものになっています。ここで簡単にふれておきましょう。 国旗の絵文字を表すために、"Regional Indicator" という特殊な記号を使います。U+1F1E6からU+1F1FFまでの範囲に、例示字形としては点線で囲まれたAからZまでのアルファベットが用意されています。このアルファベットを使って、例えば日本なら「JP」というISO 3166の国コードを表す。つまり符号位置としてはU+1F1EF U+1F1F5という列になります。絵文字に対応した環境でこの列を表示すると、JPすなわち日本の国旗の絵文字を出力する、という具合です。 HTMLの文字参照で書けば、日本の国旗は「🇯&#