今回は中堅・中小企業のIT導入意向について分析したい。2008年上期の時点でも,中堅・中小企業のサーバー導入意向は2007年調査よりも「導入予定なし」が増えるという結果になっている(図1)。サーバーの運用・管理工数削減への取り組みやIT統制などを受けて,管理ノードの増加に繋がる新規サーバー導入が敬遠されていることが影響しているのだろう。その後の景気悪化を考えると,現時点では「導入予定なし」はさらに増えていると予想される。 すでに2007年の時点で,PCサーバー出荷市場は対前年(2006年)比でほぼ横ばいのゼロ成長である。2008年の調査結果は,中堅・中小企業においても,ある程度サーバー需要の一巡感が見られ,市場成長率は鈍化してきていることと符合する。 導入目的のトップは「システムの入れ替え」で30.8%,これに「旧OSからのOSのアップグレード」が23.1%,「基幹業務の統合・データの一元
![第1回:IT統制やサーバー統合が中堅・中小企業に変化をもたらす](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)