人気低迷を叫ばれて久しいラグビーだが、来年2015年にワールドカップ(W杯)を控える日本代表が突然の活況に沸いた。 年内最後の国内での試合となった11月8日のニュージーランドのマオリ・オールブラックス戦(秩父宮)は、終了間際までリードし18−20の惜敗。同カードの第1戦(2日、神戸・ノエビア)での21−61という大敗から立て直しができたことを証明した。だが、試合内容以上に驚かされたのはスタンドを埋めた観客だった。 日本協会は試合前日に入場券の「完売」を発表。実際の入場者は2万505人。昨年11月に来日した本家のオールブラックス戦は、同じ秩父宮で2万454人だった。マオリ・オールブラックスはマオリ族の血を引く選手のみで構成されたチームながら、わずかに超えたことになる。最多で2万3000人収容可能なため満員御礼とはいかなかったが、協会関係者は「雨の予報だったことと、一部の招待者や企業がまと