海江田万里経済産業相は17日、計画停電を実施している東京電力管内の電力需要が供給量に迫り、大規模停電が起きる恐れがあるとして、産業界や国民に「精いっぱいの節電」をお願いする緊急談話を発表した。 これを受けて国土交通省は、ほぼ通常の運行に戻っている首都圏の鉄道各社に、同日午後6〜7時ごろのラッシュ時に運行本数を約1割減らすよう要請。小田急電鉄は午後5〜8時に、運行本数を通常時の5割程度に減らす方針を明らかにした。東芝や富士通、日本たばこ産業、花王、セブン&アイ・ホールディングスなど複数の大手企業も社員に早めの帰宅を促した。 4日目となった東電のこの日の計画停電は午前7時に始まり、午後5時までに延べ1590万世帯が停電した。気温が低かったため、東電によると3350万キロワットの供給に対し、需要は午前中に3330万キロワットに達した。午後はさらに需要が伸び、午前中に停電した第1と第5グループ