滋賀県守山市の児童養護施設「守山学園」は12日、入所している高校3年生2人がアルバイトでためていた現金計120万円を、20歳代の男性職員が着服したと発表した。職員は全額を弁済し、5日に依願退職した。 同園の谷村太施設長は「普段の仕事ぶりから、子どもと信頼関係ができていると思い、現金の管理を任せていた。申し訳ない」と謝罪した。 発表によると、職員は昨年9月以降、生徒2人から預かっていた金融機関の通帳を使い、複数回に分けて計120万円を引き出していた。2人は約1年前から、飲食店や運送業のアルバイト代を「貯金してほしい」と職員に渡しており、卒業後の生活費に充てる予定だったという。 今年1月中旬、園内の金庫に保管されていた2人の通帳がなくなっているのを別の職員が発見。内部調査で男性職員が「借金返済のために着服した」と認めた。同園は「生徒が厳罰を望んでいない」として警察に被害届は出していない。 同園
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