【北京=野口東秀】ミャンマー北東部で起きた政府軍と少数民族コーカン族の民兵との戦闘で中国側に流入した難民らは、ミャンマー人とミャンマーに滞在していた中国人商人合わせて約3万7000人に達している。雲南省共産党委員会が30日の記者会見で明らかにした。 国営新華社通信によると、同日までに砲弾3発がミャンマー側から中国領内に飛来し、住民1人が死亡、2人が負傷した。ミャンマー側では中国人1人が死亡、13人が負傷したという。 胡指導部は孟建柱公安相を現地に派遣した。雲南省の孟蘇鉄・公安庁長によると、武装警察部隊などを現場周辺に派遣し不測の事態に備えている。コーカン族民兵が中国領内に入った場合は武器を押収し、非武装の者は送還するなどの処置を講じているという。 中国は、「両国の友好関係の立場に立ち、ミャンマーが国内問題を適切に解決し辺境地帯の安定を守るよう」(新華社電)ミャンマー側に強く要請する一方、雲
ミャンマーのコーカン特別区からの避難民が身を寄せる中国国境付近の避難民センター=29日、中国雲南省(AP) 【シンガポール=宮野弘之 北京=野口東秀】ミャンマー北東部シャン州のコーカン特別区で、政府軍とコーカン族民兵が衝突を繰り返し、今月に入り1万人以上のコーカン族住民が国境を越え、中国雲南省に避難している。衝突の背景には、来年の総選挙を控え、独立志向が強い少数民族を押さえ込もうとのミャンマー軍事政権の思惑がある。国境地帯の不安定化を懸念する中国は、ミャンマーと友好関係にあり、コーカン族が漢民族の末裔(まつえい)とされることもあり、避難民に救いの手をさしのべつつ、軍政に事態の沈静化を求めている。 今回の衝突は8月上旬、ミャンマー治安当局が特別区の中心都市ラオカイにある銃器修理工場を、麻薬製造の疑いで捜査したことがきっかけ。AP通信によると、工場は特別区代表の所有で、政府軍とコーカン族民兵と
中国、ミャンマー経由の石油パイプラインを9月着工 中東依存の日本に影響も (1/2ページ) 2009.6.18 00:10 【北京=野口東秀】ミャンマーから中国に通じる石油と天然ガスのパイプラインが、9月から全面着工されることが17日までに明らかになった。これにより、中国は中東やアフリカで産出される原油を不安定要因の多いマラッカ海峡や南シナ海を通さずに国内に運ぶことが可能となる。世界第2位の原油輸入国である中国にとって原油供給を安定させる動脈のひとつになるとみられ、中国が中東産原油への依存を強めるきっかけになる可能性もある。原油輸入の大半を中東に依存している日本にも影響を与えそうだ。 中国とミャンマーは今年3月、石油や天然ガスのパイプライン建設に関する合意文書に調印した。第一財経日報などによると、中国大手石油会社、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)関係者が15日、約20億ドルをかけたプ
ベトナムにとってソ連は激動の現代史を通じて常に最大の後ろ盾だった。そのソ連の崩壊に伴って強固な絆(きずな)は断たれ、後身のロシアの存在感は見る影もない。しかし最近、そのロシアに復活の兆しが見え始めた。背景にあるのは伸びる中国の影である。 今年はベトナムの国父、ホー・チ・ミンが死去して40周年になる。それを記念して5月末にモスクワである式典が開かれた。ホー・チ・ミンの遺体保存に協力したソ連(当時)の科学者らにベトナム大使館が勲章を授与したのだ。 ホー・チ・ミンは遺書の中で死後は火葬するよう求めたが、共産党指導部はソ連の技術を使って遺体を永久保存する道を選んだ。ロシアの専門家による助言は現在まで続き、遺体は今もハノイの廟に眠っている。 ベトナムで報じられるロシアといえば、最近はこうした過去の蜜月時代の残映ばかりだ。現在も続く重要な協力事業といえば、ベトナムで原油生産を最初に手がけ、今も主役であ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く