欧州議会選、経済危機背景に中道右派勝利 極右政党も台頭 (1/3ページ) 2009.6.8 20:17 【パリ=山口昌子】欧州連合(EU)の加盟27カ国で欧州議会選挙が4~7日に行われ、仏独などの与党政党でつくる中道右派の会派「欧州人民民主党」が最大会派の地位を維持して勝利した。 英国で与党労働党が大敗するなど、中道左派の会派「欧州社会党」は大きく後退した。 英国やオランダなどでは極右政党が台頭し、欧州社会に経済危機への不安やそれに伴う移民への反感が募っている実情を映す結果となった。 欧州議会選挙は、定数736議席を人口などに応じてEU加盟国に配分し、国別に比例代表制で選出される。議員の任期は5年。 欧州議会の暫定集計によると、定数が改選前の785から736に減る中、欧州人民民主党は267議席と改選前の288議席から微減にとどまり、第1党を維持した。これにより同党所属のバローゾ欧州委員