【ワシントン=有元隆志】次期駐日米大使に指名されたカリフォルニア州の弁護士ジョン・ルース氏の承認のための上院外交委員会の公聴会が23日開かれ、上院議員からは日本の政権交代の可能性への言及が相次いだ。ルース氏は政権交代にかかわらず日米関係の強化に努めたいとの決意を示した。ただ、議員らの質問は、並んで証言した次期駐中国大使のジョン・ハンツマン・ユタ州知事の方に多く向けられるなど、米議会で日本よりも中国への関心が大きいことを示した格好となった。 ケリー上院外交委員長(民主)は冒頭、「日本は政治的混乱の真っ最中にあり、変化の可能性もある」と指摘した。インホフ議員(共和)も「民主党にとってのチャンスは現時点で非常に大きい」と語った。 ルース氏は、政権交代が起きたとしても「日米関係に根本的な変化はない」と述べ、「民主党も(自民党政権と)同様に同盟関係の強化に取り組むと思う」との見通しを示した。民主党が