貸し出し競争に走る中国の銀行 危機下で威力を発揮する共産党支配 JBpress(日本ビジネスプレス)
（2009年7月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙） 先月北京以外の地域の景気動向を調査していた著名な中国人エコノミストは、ある省知事が今年成し遂げた最も偉大な政治的成果を打ち明けてくれた時、あっけに取られた。 それは、このエコノミストが予想もしていないことだった。知事は、以前よりきれいになった飲料水や犯罪率の減少を挙げるでもなく、中国の地方の指導者たちにとって一般的な基準となっている経済成長の加速を挙げるでもなかった。 今週この話を筆者にしてくれた当のエコノミストによると、知事は自分が管轄する省の銀行貸し出しが全国平均を上回る伸びを示したというニュースに得意になっていたそうだ。 第1四半期だけで昨年1年間を上回る貸し出し 地元の銀行が今年第1四半期に昨年1年間を上回る資金を貸し出したとあっては、その知事が異常なスピードで拡大する資金供給の指揮を執ってきたのは明らかだ。 他国
中国共産党 幹部登用で「社会の安定維持」を評価 - MSN産経ニュース
【北京＝野口東秀】中国国営新華社通信によると、中国共産党は社会の安定に対する成果を重視した、指導幹部や指導グループへの評価制度を導入する。胡錦濤国家主席は「党の団結を高めなければならない」と強調しており、１０月１日の建国６０周年に向け、次世代の幹部を登用し、幹部登用への透明性を高めて民衆の信頼を得るのが狙いだ。 胡主席は先月２９日、政治局会議を開き、幹部評価制度を確立し、民衆から支持を得られる人材を配置する必要性を訴えた。 具体的には「経済・社会の協調した発展」という原則下で、「社会の安定維持」、「社会保障と民衆生活の改善」で実際の成果を評価するという。 社会の安定を重視する背景には、経済格差や社会保障への不満、地方官僚の腐敗、横暴などに対し、各地で暴動などが相次いでいるという事情がある。次世代の有能な幹部を各地の重要ポストに配置することにも、社会の安定を図る狙いが含まれている。 公式発表
中国共産党、小躍進？ 天安門事件から20年の変遷 JBpress(日本ビジネスプレス)
中国の指導層が20年前に北京の民主化運動の抗議者たちを殺戮するために戦車と兵士を送り込んで以来、中国共産党は絶え間なく、迫り来る党の崩壊に関する予測を突きつけられてきた。 米国のビル・クリントン元大統領は最も辛辣な批判者の1人で、1997年には江沢民国家主席（当時）に、中国の独裁体制は「歴史に断罪される側にいる」と言った。 今年も状況は変わっていない。世界的な経済危機を受け、少なくとも2000万人の工場労働者が失業の憂き目に遭い、一部の予測によると、共産党の正当性が弱まる恐れがあるという。 崩れぬ共産党一党支配 しかし、北京の大虐殺から20年経った今も、共産党の指導者はしっかりと支配力を維持している。共産党支配に対する大がかりな攻撃は見られず、草の根の抗議行動は広がっているものの、1989年のような一触即発の不満は、特に大都市では影を潜めている。 経済さえも、ほかのどの主要国より
【石平のＣｈｉｎａ Ｗａｔｃｈ】「毛沢東崇拝」競う政治新星 (1/4ページ) - MSN産経ニュース
４月１６日掲載の本欄で、中国国民の「毛沢東崇拝」を利用する「野心家」が出てくる可能性について書いたところ、友人や読者から「もうちょっと説明してほしい」との要請があった。 もちろん、私がそう書くにはそれなりの根拠がある。実は近年、中国の政界で頭角を現している次世代指導者の候補たちに競って毛沢東という「ご本尊」を奉ろうとする現象が起きているからである。 たとえば湖南省省長の周強氏は、２００７年３月に４７歳で省長に就任したとき、真っ先に飛んでいったのは同省内にある毛沢東の故郷の韶山（しょうざん）である。彼はそこで、省長の最初の公務として毛沢東の銅像に献花し３度のお辞儀をもって礼拝したという。その翌年、彼はまた韶山に「毛沢東広場」を造り、１２月２６日の毛沢東の生誕日を選んで落成式を催したと報じられている。 現在の国務院副総理で、温家宝総理の後を継ぐと目される李国強氏も同じようなまねをしている。今年
経済危機は中国の共産党支配を揺るがすか
グローバル経済危機という政治的試練 ごく最近まで、中国研究者の多くは、中国共産党（ＣＣＰ）は見事なまでの柔軟性・適応力をもつようになり、政治的足場をうまく固めていると考えていた。実際、学習と適応というプロセスをつうじて、この世界最大でもっともパワフルな一党支配体制は、より小規模な独裁体制なら足下を救われてしまうような困難な局面を十分に克服できる政治的スキルと機敏さを身につけているかにみえた。 この２０年にわたってＣＣＰは見事な成果を積み上げてきた。国内では経済を２桁台の成長路線に乗せ、対外的にも実務外交に徹してアメリカとの対立を避け、一貫して名声と影響力を培ってきた。 だが、グローバル経済の危機を前に北京は大きな問題に直面している。 輸出は劇的に低下し、数千万の季節労働者が解雇され、数百万の若者が大学を出ても職を見つけられずにいる。過剰設備の存在故にデフレに陥る危険もある。猛烈なペースで成
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中国共産党員数、新中国成立時の17倍に増加
「共産党も永遠ではない」中国党史研究室副主任 - MSN産経ニュース
【正論】国際教養大学理事長・学長 中嶋嶺雄 一党独裁存続こそ中国の危機 - MSN産経ニュース
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