アイルランドのカウエン首相は8日の議会で、欧州連合(EU)の新基本条約、リスボン条約の批准の是非を問う2回目の国民投票を10月2日に実施すると述べた。同国メディアが報じた。 昨年6月の国民投票では、小国がEUにのみ込まれるとの懸念などから批准反対が53・4%を占め、否決された。リスボン条約は1国でも批准しないと発効しないため、投票は条約批准に向けた事実上の最後の難関となる。 先月のEU首脳会議は同国の軍事的中立の維持や独自税制などを保証するとの議定書を採択、再投票への環境を整えた。カウエン首相は「(条約に対する)懸念は(EU側の)法的保証により対処された」と述べた。(共同)