ボクシングのＷＢＡ世界バンタム級王者・亀田興毅（２４）＝亀田＝は１７日、東日本大震災の被災者支援として、年内の亀田３兄弟のすべての試合でチャリティーを行うことを発表した。興毅は、大阪府阪南市のスポーツクラブで、５月上旬に大阪で予定している初防衛戦に向けた合宿を開始。４月２日に沖縄県立武道館で行う前ＷＢＡ世界フライ級王者・亀田大毅（２２）＝亀田＝のノンタイトル戦についても、大毅がファイトマネーを全額寄付する意向であることを明かした。 ◇　　◇ 東日本大震災の惨状を目の当たりにして、興毅は居ても立ってもいられなかった。被災地を復旧し、日本が復興するためなら、あらゆる努力を惜しまない覚悟だ。 「日本は１つやし、困った時はお互いさま。動ける時に動かなあかん。テレビを見て落ち込んでてもあかん。これから日本は復興していくんや。今年は、亀田３兄弟の試合すべてでチャリティーを行う」 ＷＢＡ世界バン

東日本巨大地震の被災地では、法律やルールの不備、平時を想定した規定の硬直的な運用、さらには、国などが明確な指針を示さなかったり、システムがなかったりすることが、被災者支援や復旧に向けた活動にブレーキをかけることもある。 「うちの敷地に流されてきた、誰かの車や家財道具がある。処分していいか」 宮城県環境対策課には、こうした相談が相次いでいるという。担当者は「止めもしないし、お勧めもしない」と戸惑いを隠せない。 見た目には「ゴミ」「廃棄物」であっても、当事者が「財産だ」と主張する可能性がある。一方的に行政の判断で処分を認めたり、代わって処分したりすれば、財産権侵害として訴訟に発展する可能性もなくはない。だが、「一つ一つ所有者を確認していたら、復旧作業に手が回らない」（担当者）のが現実だ。 津波被害の大きい同県南三陸町の災害対策本部でもがれきとなった約３０００世帯分の建材などの撤去に手を