機動戦士ガンダムといえばロボットアニメの金字塔であり、日本国内に「ガンダム」という言葉を聞いたことがない、という人はほとんどいないのではないかと思える程の知名度を誇る作品だ。 こうした印象から、ガンダムと言えば「大成功したアニメ」という印象を持つ人が大半だろう。しかし「『ガンダム』を創った男たち。」を読むとその印象は一変する。 こうした紆余曲折を経て遂にTV上映が始まるが、その結果は大惨敗だった。15%〜20%が期待された第一回の視聴率はたった3%。そして第七回では遂に実質0%の「誰も見ていない番組」にまで落ち込んでしまう。この状況を打開すべく、次々と新モビルスーツを登場させ、さらに「オモチャが売れれば数字には目をつぶる」というスポンサーの声に応えるべく、ガンダムというドラマを完成させるための苦肉の策として、兵器としてはリアリティがまったくなく、しかし「オモチャとしては最高」の妥協の産物で