ローランド・エメリッヒ監督のSF超大作の欠点を挙げれば、「大雑把なプロット」「行き当たりばったりの展開」「あっけないラスト」ということになるでしょうか。前作『インデペンデンス・デイ』(以下、『ID4』と略)以外にも『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』あたりを思い浮かべていただければ、わかりやすいかと思います。それぞれ、「超弩級巨大円盤の襲撃」「氷河期の再来」「マヤ歴の予言による地球の大変動」という単純にして大掛かりな思い付きからスタートしていますが、ご都合主義と結果オーライの連続で、きわめて安易な結末を迎えていくのです。それぞれに細かなツッコミを入れていくと、それだけでこの記事が終わってしまうほどの量になるので改めては書きませんが、例えば『デイ・アフター~』や『2012』のラスト、全地球規模の大災害でこれからのサバイバルが困難な状況のはずなのに、ハッピーエンドっぽく終わっているのには