いろいろな健康法やダイエット法が流行っては廃れていく昨今。情報が多すぎて「何をどれだけ食べたらいいか」がわかりにくい時代。だからこそ、栄養の基本のキを押さえておきましょう。 脂肪=「体に悪い」「太りそう」というイメージを持っていないだろうか。脂肪は1gあたり9kcalと高カロリーなので、確かに、とりすぎれば生活習慣病や肥満の原因になる。しかし、細胞膜やホルモンの材料となる重要な栄養素でもあるので、健康や美容のためには、適度に摂取する必要がある。だが、この「適度に」というのが難しい。 「脂肪=悪者と思われがちですが、脂肪を構成する脂肪酸にはいくつかの種類があり、種類によって体内での作用や役割が異なります。種類とバランスを見極めて取り入れることが大切です」(女子栄養大学栄養生理学研究室教授の上西一弘氏) “リノール酸”がもてはやされた時代があった 40代以上の方はご記憶にあるのではないだろうか