過去を保存 「旧集落はほとんどが私有地だが、年間を通して無料で入場でき、毎年5万人ほどの観光客が訪れる。その多くが、海岸の暑さから涼しさを求めて夏に訪れる」とダンジェロ氏は説明する。 村は海岸沿いの人気の町マリーナ・ディ・カメロータやパリヌーロ、ワインの産地であるバジリカータ州にも近い。 祭りの時期には、俳優や動物が登場するキリスト降誕のシーンが小さな路地に広がり、自家製パンや地元で作られたヤギのチーズ、ワインなどの屋台が並ぶ。 地元ガイドによるツアーでは、大聖堂や礼拝堂、敵の襲撃に備えて建てられた見張り台、かつて領主が所有していた堂々たる貴族の宮殿などの遺跡が見学できる。 また、1800年代に米国をはじめとする海外に明るい未来を求め、村を離れた家族の遺品が展示されている移民博物館もある。 ダンジェロ氏によると、現在ペンシルベニア州に在住する元村民の米国人の子孫たちが、定期的に先祖の故郷で