80年代から現在まで、漫画シーンの最前線でヒット作を生み出し続けている浦沢直樹 待望の新連載『BILLY BAT』を開始すると共になんと初の音楽アルバムまで発表するという とどまるところを知らない彼の才能はどこへ向かおうとしているのか 今回は浦沢直樹と、アルバム『半世紀の男』のプロデューサー和久井光司に話を聞いた (インタビュー/北村ヂン・撮影/吉澤士郎) ●ものを作り出すのって結局自分自身の掘り下げだからね ――浦沢先生が最初に影響を受けたのは、漫画と音楽どっちだったんですか。 浦沢 う〜ん、どっちなんだろう。母親が言うには3歳の頃から『ウエスト・サイド物語』の曲を鼻歌で歌ってたらしいですけど。伊福部昭さんの『ゴジラ』や『地球防衛軍』のテーマも好きでしたね。漫画は、4〜5歳の頃に手塚治虫先生の本を買ってもらってずっと同じのを読んでました。 ――映画音楽っていうのは、ストーリーが好きで曲に