ドラゴンズ黄金時代の二遊間として堅守を誇った「アライバ」コンビだが、打線の1、2番としても絶妙のコンビネーションを見せていた。 合わせて4000安打近く打っているのに、なぜか今でも2人で1人かのように語られる。現役引退を表明した中日の荒木雅博と、内野守備走塁コーチとして巨人を支える井端弘和。打っては俊足と巧打でかき回す1・2番、守っては鉄壁の二遊間と攻守にコンビを組んでいたからなのか。 中日ファンにとって「アライバ」は強かったドラゴンズを思い出させるキーワードだ。 「井端さんがどう感じていたかはわかりませんが、僕はライバル視していました。この人が練習しているうちはまだ僕もやめない。横に井端さんがいたことは、僕の成長に欠かせなかったんです」 10月6日の引退表明会見で、荒木は井端のことをこんな風に語った。年齢は井端が2歳上。入団は荒木が2年早い。二軍でともに鍛えられ、ほぼ同時期から一軍に定着