海の生き物にあふれるサンゴ礁に囲まれたラロトンガ島には、世界でも有数のダイビングスポットがある。(PHOTOGRAPH BY STAS KULESH, GETTY IMAGES) ラロトンガ島は、南太平洋のクック諸島を構成する島の一つで、15の主要な島の中で最も大きい。クック諸島の人々ははるか昔から海に出て、ほかの文化圏より数世紀早い時代に危険を伴う外洋への航海を実現させていた。 ある誇り高き住民は語る。「(北欧の海で活動した)バイキングのことは、本来は『北のポリネシア人』と呼ぶべきでしょう。われわれの祖先はそれほど優れていたのです」 5世紀、20隻の巨大なヴァカ(遠洋航海用カヌー)に乗った島民たちが、新たな土地と生活を求めて、ラロトンガの東側を囲むサンゴ礁の隙間を抜けて外洋へと乗り出した。10隻はそのまま行方知れずとなった。1隻はイースター島に、1隻はソシエテ諸島にたどり着き、1隻はラロ
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