戦前、日本の政治家は、官僚や軍人、実業家、地方の素封家などがほとんどであった。選挙権、被選挙権について、納税額などの制限が加えられていた事を考えれば、無理もないことだ。 にもかかわらず、代議士の少なからぬ部分をジャーナリストが占めていた事は、現在に比して、特筆すべき事であろう。 戦前の政界とジャーナリズムは、きわめて緊密な関係をもっていて、ジャーナリズムは国政への人材供給の有力な源であった。また、有力な政治家は、進んで新聞社経営に携わろうとしたのである。 首相経験者だけをとっても、報知新聞の経営に関わっていた大隈重信、中江兆民の求めにより東洋自由新聞の社主の座についた西園寺公望(きんもち)、郵便報知新聞、大東日報の記者をへて、一時官途についた後、大阪毎日新聞の社長となった原敬。 戦後の総理で、ジャーナリズムでの経験を活かした首相はいない 高橋是清(これきよ)は、東京日日新聞の外信記事に関わ
11月27日、28日に行われる公演『新浄瑠璃 朝右衛門』の原作『首斬り朝』の作者 小池 一夫さん 神奈川工科大学 客員教授 74歳 Check 2010年11月26日号 ジャパニーズアニメの父 ○…あつぎ文化芸術特別大使の横内謙介氏が、厚木市文化会館で11月27日、28日に開催する厚木シアタープロジェクトネクストステップ第1回公演『新浄瑠璃 朝右衛門』。その原作『首斬り朝』の作者。「浄瑠璃だから語りの部分が多くなると思うが、過激なシーンをどのように表現するのか。その部分が楽しみだ」と横内氏の演出方法に期待を寄せる。神奈川工科大学客員教授。 ○…高橋留美子や堀井雄二、原哲夫など、日本を代表する世界的な漫画家を何百人も育てたジャパニーズアニメの父。開口一番「私の本見たことないね。質問の内容ですぐに分かるよ」と眼鏡の奥から鋭く指摘。さらに「漫画・アニメ産業が13兆円。ジャーナリストなのに、
過剰なノイズや悪意をフィルタリングできるか ノイズやカオスと向き合うためには、一定の鈍感さが求められます。僕のブログ程度でも、何かを表現するたびに有象無象の誹謗中傷、共感の声が集まります。身近な人が否定的なメッセージをくれることもままあります。 これは僕に限らず、創作者にとっての大きな試練になるでしょう。 そういう過剰なノイズや毒への対処法は人それぞれで、有料サロンで良質な議論を模索する人もいれば、僕のようにブロックしまくる人も、一切ブロックせずに受入れる度量の大きい方もいらっしゃいます。 どういう対処をするにせよ、表現者には一定の鈍感さが求められるはずです。ここで鈍感になれないと、結局は自分を殺した、大衆に迎合するようなメッセージしか伝えることができないでしょう(ビジネス目的ならそれでもいいでしょうけどね)。 そんなわけで、僕は感度高く世の中を切り取る「繊細さ」と、悪意やノイズをフィルタ
むかし所属していた事務所の社長や先輩方とひさしぶりに飲んだ。楽しい飲み会は深い時間まで続いただろうが、僕は最初の店でつぶれ近くの路地裏で目が覚めた。そんな酩酊状態であったから、勿論蔡さんのブログにある会話は覚えていない。 が、シラフで云わせて貰えば僕の考えは少々異なる。この前も書いたが現在アシスタントがいない。でも募集して来ないとか、近頃の若者は、というのでなく、個人的にもういらないのだ。 思い返せば先輩たちと一緒に過ごしたあの頃、みんな当たり前にアシスタントがいて賑やかだった。独立して暫く僕も同じように最初のアシスタントを雇った。いらなかったが知人の紹介で断るに断れず。 それが間違いだった。仕事は忙しく手伝ってもらうのはありがたかったが、人間いちど楽を知ると後戻りできない。それからもうズルズルと芋づる式に。気がつけばなにもしない大人になってた。 数年前、そういう自分に気づいてやめた。はじ
映画『ソハの地下水道』より 脚本家のデヴィッド・F・シャムーンが目にしたカナダの新聞記事から構想を広げていったという今作は、真実の重みを感じさせる。1943年、戦時下のポーランドを舞台に、下水処理工の主人公ソハと、強制収容所行きを逃れるために地下水道に身を潜めていたユダヤ人グループとの関係をリアリティ溢れる筆致で描いている。極限状態が続く水道内という閉所での人間模様の身を切るような展開に息を呑む。そしてなんといっても、過酷な状況下で生きるためなら犯罪も厭わないソハの偽りのない人間性に魅了される。 映画『ソハの地下水道』より 当初は金目的で彼らをかくまっていたものの、彼らとの交流から次第にユダヤ人たちをどうにか地下から救い出すことはできないかと画策するようになる。自分と家族を守るために金は必要だし、非人道的な行為に晒されているユダヤ人たちもほおっておけない。その板挟みのなかで、ソハは決断を迫
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