初日に観覧。 今回は簡単な想起メモとして書きました。 nature2022.jp ゴッホの「刈り入れ」が初来日!(撮影可) 僕は、この鎌で麦を刈る人のなかに ――炎天下、自分の仕事をやり遂げようと悪魔のように闘う朦朧とした姿のなかに――死のイメージを見ました。人間は刈り取られる麦のようだという意味です。 しかしこの死のなかには何ら悲哀はなく、 それは純金の光を溢れさせる太陽とともに明るい光のなかでおこなわれているのです。 (フィンセント・ファン・ゴッホから弟テオへの手紙) ゴッホの死に対するイメージは不思議なくらいに明るいですね。悲哀というレッテルを貼りたがる大衆を嘲笑うかのように、軽々と対象をとらえているように思います。 麦は光や土の栄養を奪い成長し、実れば刈られる。他の動植物も人間も何かを奪いつつ、何かを奪われる。命の営みは、与えて奪って…の繰り返し。それが眩いばかりの陽光の中、ただ粛