道教の生命観と身体観 葛兆光・堀池信夫・大形徹・沈恩明ほか 雄山閣出版 2000 編集:野口鐵郎・三浦國雄・堀池信夫・大形徹 装幀:熊谷博人 道。気。陰陽。五行。そして丹、また胎。 初期タオイズムから道教への流れは、 多分に生命主義的だった。 そこから仙道も錬丹術も、尸解も鍼灸も、 本草的漢方も導引も、存思法も房中術も、派生した。 そのため体内には24種もの 道教独特の神々が君臨することになった。 それにしても外丹をよくしたはずの道術は、 なぜ内丹や内観に及んだのか。 今夜はそのあたりの基礎を眺める。 番匠 このところついに「千夜千冊」に待望の道教関係の本が登場してますね。シルクロード仏教や魏晋南北朝から漢訳仏教の案内になって、そこで仏教に対する道教の存在が浮上してきました。 校長 そうだね。ほんとうは儒教の歴史も扱いたいんだけれど、中国で新参の仏教に煽られるように浮上したのは道教のほうだ