中東のレバノンに出国した日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告がフランスから2通のパスポートの発行を受けていて、このうち1通を裁判所の許可を得て、鍵が付いたケースに入れた状態で携帯していたことが関係者への取材で新たに分かりました。レバノンの治安当局者は、元会長とみられる人物がレバノンに入国した際、元会長の名義のフランスのパスポートが提示されたことを明らかにしていて、検察などは詳しい経緯を調べているものとみられます。 ゴーン元会長は去年4月に保釈された際、パスポートを弁護士が保管することが条件になっていて、弁護団は元会長の国籍があるフランス、ブラジル、レバノンのパスポートを保管していました。 関係者によりますと、ゴーン元会長は何らかの理由でフランスから2通のパスポートの発行を受けていて、当初はいずれも弁護団が保管していたということです。 しかし去年5月、元会長にパスポートの携帯義務が生じた
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