アメリカ大統領選挙は、トランプ氏とバイデン氏の二人がもっとも注目されますが、両者が高齢であることを考えると万が一のときのために副大統領候補の資質も重要なポイントとなってきます。 トランプ氏の副大統領はマイク・ペンス氏ですが、バイデン元副大統領で民主党候補が副大統領候補に指名したのはカマラ・ハリス上院議員です。 カマラ・ハリス氏は、タミル系インド人移民で著名な乳がん研究者であった母と、ジャマイカ系移民の父とのあいだに生まれた人物です。意外なことにこれまでアメリカの大統領・副大統領に女性が選出されたことはなく、候補として女性が立候補するのはこれが1984年にウォルター・モンデール候補のパートナーとして出馬したジェラルディン・フェラーロ氏、2008年にジョン・マケイン候補のパートナーだったサラ・ペイリン氏に続いて三度目になります。 カマラ・ハリス氏の存在は非常に象徴的で、女性であること、アジア系