今年は熊の被害に関するニュースがやけに多いが、またしても。ただし、野生の熊によるものではなく、“犯人”は、飼育されていたペットの熊だった。 15日朝、周辺に田畑や住宅が混在する長野県安曇野市の一角で、その“事件”は起きた。米の精米や出荷を行う農業施設、「降籏(ふるはた)ライスセンター」の片隅で飼育中のツキノワグマが、飼い主の一人で、近所に住む会社員の三原治雄さん(56)を襲ったのである。 長野県警安曇野署は、 「ライスセンターの所有者と三原さんは共同で雄、雌2頭の熊を飼育していました。所有者の息子さん(39)が、檻の様子を見に行くと、2頭のうちの雄が檻から出ていて、三原さんが倒れていたのです」 すぐに病院に搬送されたが、三原さんは右腕などを噛まれていて、約2時間後に死亡。所有者の息子も、熊を檻に戻す時に嚙まれ、左腕などに軽傷を負ったという。 「おそらくはエサなどをやる際に檻を開け