日本のあめの歴史は日本書紀にまでさかのぼる。もちろん千年の都・京都に続く「京あめ」の歴史も古く、室町時代には砂糖と水あめを使って作られる技法が確立されていた。「クロッシェ」はそのような伝統的な技法とヨーロッパの発色技術・色合いを融合させた「京とパリ」をコンセプトにした京あめブランドだ。 クロッシェのはじまりは、洋菓子の「アンリ・シャルパンティエ」でブランドマネージメント室室長を長年務めた池村武彦氏と、創業130年の京あめ製造卸売業「今西製菓株式会社」四代目の今西政博氏の出会いからだった。京あめ文化を進化・発信させたい今村氏と、洋菓子で多くの経験を積んだ池村氏は意気投合。伝統と革新から、この美しく、そして美味しい、まったく新しい京あめが誕生したのだ。 今西製菓に受け継がれてきたあめは、明治時代から同じように作られてきたもの。クロッシェはここに池村氏が培ったヨーロッパの技法を加えたもの。ひとつ