九州電力の川内原発。手前が3号機の建設予定地=鹿児島県薩摩川内市、朝日新聞社ヘリから、森下東樹撮影 九州電力が鹿児島県薩摩川内(せんだい)市で進める世界最大級の川内原子力発電所3号機(159万キロワット)増設計画について、同県の伊藤祐一郎知事は19日の定例記者会見で、計画に同意すると表明した。地元の薩摩川内市長と県議会はすでに同意しており、地元自治体がそろって賛成したことで増設が事実上決まった。 経済産業省は10月下旬、3号機増設計画について伊藤知事に意見を照会し、今月26日を回答期限としていた。これを受け、伊藤知事は地元の経済団体や住民グループ、反対派のグループまで66団体から意見を聴き、意見表明を準備してきた。 同省は「地元の合意が出そろった」と判断し、計画予定地を原発立地に必要な重要電源開発地点に指定する。九電は今後本格的な増設準備に入り、2013年度に着工し、19年度の運