第7診察室から自動車販売代理店の営業課長をしている宏一さん（44歳・男性・仮名）は、数カ月前から朝の目覚めが悪いことに気づいていました。目覚ましがなってもなかなか布団から抜け出すことが出来ない。やっとの思いで洗面所に向かうのですが、顔を洗ったり葉を磨いたりといった、会社に行く準備が思うように進まなくなったのです。 そうこうしているうちに時間がなくなり、ボサボサの髪の毛のまま出勤することが多くなっていきました。し... 続きを読む 「なぜ死んではいけないの？自分の命なんだからどうしようと勝手でしょう？」患者さんからよく言われる言葉です。確かに自ら死を選ぶことは、本当に辛いことだと思います。しかし、残された家族がどのような思いをするか、死んだ人には分かりません。精神科や救急外来ではそのような場面に遭遇することが多々あります。ガンを宣告されたことに悩み自殺したお父さんに、残された奥さんと子どもたち。学校で虐め
