【パリ=柳沢亨之】フランス連続銃撃テロ事件後初めての開催となった13日の仏国民議会の冒頭、犠牲者を追悼する黙とうの最中に、議員らの一部が国歌「ラ・マルセイエーズ」を歌い始め、全員が斉唱する一幕があった。 仏メディアによると、国民議会で議員や閣僚が国歌を斉唱したのは、1918年11月の第1次大戦終結以来初めてという。 国歌が響き始めたのは、全員起立の黙とう開始から30秒ほど過ぎた時。数人の男性が口ずさむと、徐々に歌声が広がり、10秒ほどで議場は大合唱となった。 議員らの斉唱は、事件後の同国で愛国心が高まっていることを示した形だ。 続いて演説したバルス仏首相は「フランスはテロに対する戦いのさなかにある」と指摘。その上で「イスラム教や同教徒と闘っているのではない」と強調し、国民間の融和を求めた。