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ブックマーク / movie.maeda-y.com (4)

  • 超映画批評『ラブ★コン』85点(100点満点中)

    『ラブ★コン』85点(100点満点中) 世界に通用する素晴らしい出来栄えのラブコメ 映画『NANA』が見事にヒットを飛ばしたおかげで、同じく少女漫画映画化である『ハチミツとクローバー』やこの『ラブ★コン』も大いに期待されている。各原作の愛読者でもある私が、この3作品を見て共通すると感じるのは、どれも非常にうまく映画化できているということだ。 『ラブ★コン』は、背の高い女子と背の低い男子が主人公の、学園ラブコメドラマ。ヒロインのリサ(藤澤恵麻)も、その相方の敦士(小池徹平)も、それぞれ身長を理由にフラれた経験者で、ヒジョーにコンプレックスに思っている。そんな、妙に似たもの同士の二人は、クラス内で毎日絶妙なノリツッコミを見せ、"オール阪神・巨人"などとあだ名されている。いつも「デカ女!」などと、自分が気にしている高身長をバカにする敦士に対し「絶対アイツだけはヤダ」と思っていたリサだったが、や

  • 超映画批評 - 『最終兵器彼女』 39点

    『最終兵器彼女』39点(100点満点中) いったい誰を満足させるために作ったのか 高橋しんの人気漫画『最終兵器彼女』が映画化されると聞いて、私は最初、耳を疑った。「東映は、そこまで手を出すのか」というのが正直な感想であった。 というのもこの原作は、『新世紀エヴァンゲリオン』から連なる、いわゆるセカイ系(主人公の内面的な展開が、物語世界の運命と連動するタイプの作品)の作品群の中でも、とりわけ一般受けしそうにないものだったからだ。 高橋しんによる、いかにも一部のファンに受けそうな個性的な絵柄といい、魅力的だが説明不足も甚だしい世界観といい、どう考えてもこれを現在の邦画界が、一般向けに実写映画化することなど不可能だと、私には思えたのだった。話のスケールが大きくて、実写化にはそれなりの予算をつけねばならないだろうから、ごく少数のファン向けの作りにするわけにもいくまいし……はたして彼らがどんなトンデ

  • 超映画批評『スキージャンプ・ペア』85点(100点満点中)

    『スキージャンプ・ペア』85点(100点満点中) アイデアと企画の勝利 もともと「スキージャンプ・ペア」というのは、CG作家の真島理一郎による、カルト的人気をもつDVD作品である。冬季オリンピックでもおなじみの、スキーのジャンプ競技をなんとペアで跳び、そのとっぴなポーズや飛び方によって点数をつけ、まじめに実況するという発想が笑いを誘う。テレビの深夜番組などでも紹介され、今では知る人ぞ知る人気商品なのだ。 そして、それをなんと実写で映画化しようという、いわば一発企画がこの映画版『スキージャンプ・ペア』。テレビのドキュメンタリー番組風に演出された、遊び心たっぷりのバカ映画である。 内容は、この競技の誕生秘話から幾多の研究開発、そして、ついにトリノ五輪正式種目への採用までと、その決勝戦の模様からなる。前半のニセドキュメンタリー部分では、アントニオ猪木や、物のジャンパーでオリンピックメダリスト、

    aqua39
    aqua39 2006/01/25
    おもしょそう
  • 超映画批評『キング・コング』90点(100点満点中)

    『キング・コング』90点(100点満点中) 筋肉はT-レックスの牙よりも強し 『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の監督、ピーター・ジャクソンは、9歳のときにテレビで見た、『キング・コング』(1933)に衝撃を受け、映画監督を志したという。その情熱は、12歳のときにミニチュアを用意して、自らリメイクをはじめたほど。やがて彼は30年の時を経て、作品を監督、ついに長年の夢を実現させたことになる。 この、ピーター・ジャクソン監督によるリメイク版『キング・コング』をみて、最も私が素晴らしいと感じる点は、まさにその、作品に対する愛情の深さにある。随所にキングコング、そしてオリジナル作品への思いの深さ、敬意が感じられるし、全身全霊をかけたと思わせるほどのパワーも感じられる。さすがは「33年のオリジナルが一番好きな映画」と公言しているだけのことはある。 舞台は1930年代、不況真っ只中のアメリカ。野心家

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