脱落者は少数派 また、通信制ではあるものの、担任制を導入し、教師がチャットツール「Slack」上でホームルームや生活指導を行うなどのフォローを充実させているため、N高を途中で脱落する人は比較的少ないという。 具体的には、初年度の入学者(1期生)のうち、19年3月に卒業した生徒の割合は74.0%で、留年した生徒は15.7%にすぎなかった。「『在籍しているのに単位が取れない』という生徒が少なく、かなりいい数字だ」と夏野社長はみる。 不登校だった子は“特殊”ではない 通信制という特性上、初年度は312人の入学者が過去に不登校を経験していたが、そのうち77.1%が卒業までに進学・就職といった進路を決めていた。この数値は、通信制高校の進路決定率の全国平均(61.5%、文部科学省の調査を基に同学園が集計)を大きく上回っていた。 不登校を経験していない人を含めた進路決定率も81.8%と高く、夏野社長は「