米ホワイトハウスで、女性が人工妊娠中絶支援を目的とした大統領令への署名を前に演説するジョー・バイデン大統領(2022年7月8日撮影)。(c)Samuel Corum / AFP 【7月9日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は8日、人工妊娠中絶の憲法上の権利を無効とした連邦最高裁判所の「暴走」を非難し、女性の中絶の権利を回復する最短の方法は連邦法の制定だとして、有権者に対し11月の中間選挙では中絶擁護派に投票するよう呼び掛けた。 バイデン氏は、女性の医療関連情報を保護し中絶を利用しやすくすることを目的とした大統領令に署名。中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェイド(Roe v. Wade)判決」を覆した最高裁の判断は「恐ろしく、過激」だと非難した。 バイデン氏に対しては、女性のリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利)擁護に向けより強硬な策を求める