福祉用具のひとつである、電動三輪車という乗り物をご存知だろうか? 長時間あるいは長距離を歩くことが困難な高齢者や身体的な障害のある人を対象に開発された電動式の三輪車のことだ。今回紹介するのは、足の不自由な愛妻のために、自ら電動三輪車を作ってしまった中国のおじいさんの話。かつてはどこに行くにも杖が欠かせなかった愛妻は、今や電動三輪車ですいすいと移動し、アクティブな毎日を送っているという。「大河網」が伝えている。 74歳の張誠忠さんが作った電動三輪車は、車輪は自転車よりもずっと小さく、車台は低めで地面と9センチ程度しか離れていない。荷物用カゴのほかにライト、クラクション、電池残量表示が付けられており、重さはたったの20〜30キログラム程度。最高時速は15キロメートルで、1回の充電で張誠忠さんが暮らす街の半分以上の距離を走行することが可能だという。 張誠忠さんと電動三輪車の出会いは数年前のこと。