鉄道の駅で乗客が特殊な客室モジュールに乗り込むと、空港ではこれが翼やエンジン、燃料タンクを備えた飛行モジュールに接続し、そのまま空に飛び立つことができるようになる。そんな驚くべきプロジェクトがスイスで進んでいる。 飛行機に搭乗するまでには、電車やバス、タクシーで空港まで行き、チェックインし荷物を預け……と長い時間と多くの手続きが必要とされる。しかし、その面倒な作業を解消しようとしているプロジェクトがある。 その仕組みは、鉄道の車両が翼やエンジン、燃料タンク、そして操縦室を備えた飛行ユニットに連結して、電車に乗ったまま離陸できるというものだ。 Clip-Airというこのプロジェクトの開発は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校によって行われている。Clip-Airが実現すれば、空の旅は電車の乗車に近いものとなり、ストレスが少なく快適なものになるに違いない。 ローマの中心で乗車して、フィウミチーノ空