原子力安全庁設置に否定的＝江田環境相 原子力安全庁設置に否定的＝江田環境相 江田五月環境相は７日、原子力規制行政を担う「原子力安全庁」（仮称）の設置先について「環境省も選択肢の一つになっていることは承知しており、責任はあると思っている。ただ、環境省は比較的小さな役所だから、予算も人材も確保してからということにならなければ、とてもできない」と述べ、同省への設置に否定的な見解を示した。視察に訪れた鳥取県岩美町内で記者団の質問に答えた。 　細野豪志原発事故担当相は、新組織の設置先について内閣府と環境省の両案を併記した試案を発表しているが、「（内閣府に置いても）経済産業省に遠隔操作されるくらいなら、環境省に置いた方がいい面もある」とも述べている。（2011/08/07-19:09）

細野豪志原発事故担当相は７日のフジテレビ系「新報道２００１」で、新設する「原子力安全庁」（仮称）の所管府省について「内閣府は閣僚が複数の任務を担当するのでグリップが効かない。経済産業省から遠隔操作されるより環境省に置いた方がいい」との認識を示した。　一方、内閣府に設置する場合の利点として「危機管理の官庁として内閣府の方が調整機能もあり首相に近い」と指摘。「最大の関門は大臣庁にできるかどうかで、カギを握るのは野党だ。自民、公明両党が（閣僚増員の内閣法改正案を）通すならば大いにある」と述べ、内閣府案は閣僚増員が前提になるとの考えを示した。　安全庁の設置は５日、細野氏が試案として、所管府省を環境省と内閣府の両論併記で発表。枝野幸男官房長官は内閣府案を主張しているとされる。

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