新型コロナウイルスの影響による解雇や雇い止めに齒止めがかからない。厚労省は6月5日、コロナ関連での解雇が2万人を超えたことを発表。今、労働市場では何が起きているのか? 解雇にあった当事者の声、そして専門家の分析とともに、コロナ解雇の最前線を追った。 ▼清田徳明さん(仮名・44歳)職種:飲食チェーン/役職:課長級/失職理由:解雇/年収:600万円 飲食チェーンにてアルバイトから正社員登用され15年間勤務。日中はもっぱら自室で求人サイトを眺めエントリーを続ける日々を送る ===== 5月末に発表された4月の有効求人倍率は1.32倍で4か月連続で減少。日本の労働市場が急速に悪化している現状も数字となって現れ始めている。 関東圏を中心に展開する飲食チェーンでエリアマネジャーを務めていた清田徳明さん(仮名・44歳)も悪化する状況を肌で感じている。緊急事態宣言の延長が発令されたGW明けに解雇通知され、