インターネットでHSPについて発信するブロガーの長池涼太さん=水戸市東原3で2020年8月25日午後3時47分、韮澤琴音撮影 「とても敏感な人」を意味するハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)と呼ばれる気質で悩み、生きづらさを感じている人がいる。水戸市に住むブロガーの長池涼太さん(32)は、自身をHSPと自認し、これまでの苦労や経験をブログで発信。「HSPは欠点ではない」と訴えている。【韮澤琴音】 「幼少期からずっと違和感があった」。長池さんは小学生のころから、自分にとっては深刻と感じることが友人に伝わらないもどかしさを感じてきたが、原因を深く考えることはなかった。 職を転々、苦悩の日々 しかし、就職してから心身に不調が出始めた。2011年、派遣社員として建設会社の事務職に就いた。上司から「覚えが悪い」「同じことを聞かないで」と何度も言われた。電話や来客対応、社員の経費精算などを同時に