Point ■金星はかつて液体の水を持ち、30億年に渡って地球同様の温帯な環境の惑星だった可能性が出てきた ■これまでの観測データを元にシミュレーションを行ったところ、金星は20℃から50℃の気温を安定して維持可能なことがわかった ■金星は約7億年前に、地殻から大量に二酸化炭素が放出されたために現在の環境になったと考えられ、公転軌道が太陽に近いために液体の水は持てないという定説は否定された マントル深部に40億年以上手付かず状態である大陸サイズの岩体がある 金星といえば、地表気温が462℃もあり、大気圧は地球の90倍と地獄のような環境であることが知られています。 しかしそんな金星が、かつては地球とほとんど変わらない環境であった可能性が浮上したのです。 これまでの金星の観測データを元に行われたシミュレーションでは、金星は30億年間に渡って安定した温帯気候であったと考えられ、水深数100メート