サッカー日本代表南アフリカ合宿 軽快な動きを見せる田中マルクス闘莉王=現地時間8日・午前、南アフリカ・ジョージ(撮影・森本幸一) 冷たい雨が降り注ぐ中、闘莉王は練習が終わると一目散にロッカールームに戻った。体調管理で頭がいっぱいなのだろう。練習中もいつもと違って大声で叫ぶことはなく、淡々としていた。それが逆に、カメルーン戦に向けた気迫を感じさせた。 2試合連続のオウンゴール。4日のコートジボワール戦では世界的ストライカーのドログバと接触し、結果的に右腕骨折の重傷を負わせてしまった。接触シーンはテレビで繰り返し流され、“元ブラジル人が母国をアシスト”と、コートジボワールと同組のブラジルメディアから思わぬ形で注目を浴びることにもなった。 しょげてもおかしくないが、そこは闘莉王。「自分は先にボールに触ったし、故意ではない。(相手の)監督はわかっていると思うし、何で騒がれるのかわからない」。こ