宇宙で最も古い天体の一つである球状星団は、数多く見られるが生まれたばかりものは非常にまれで、形成プロセスもわかっていない。アルマ望遠鏡の観測により、今まさに誕生しようとしている球状星団かもしれない天体が発見された。 【2015年5月18日 アルマ望遠鏡】 からす座の方向約7000万光年かなたの触角銀河(アンテナ銀河)は2つの銀河が衝突している天体で、多数のガス雲の中で激しい星形成が進んでいる。アルマ望遠鏡の観測から、太陽の5000万倍もの質量を持ち高密度なガス雲であるにも関わらず、内部に星が見当たらない「爆竹分子雲」が見つかった。今まさに誕生しようとしている球状星団の、初の観測例かもしれないという。 (上)ハッブル宇宙望遠鏡による触角銀河(中央右)アルマ望遠鏡による分子雲(下)非常に高密度で大質量であるにもかかわらず星が存在しないガス雲(提供:B. Saxton (NRAO/AUI/NSF
![「宇宙の恐竜の卵」、アルマが原始巨大星団を発見](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/019b0bc78529fffc1cbc82aa38eb104e28f520ea/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.astroarts.co.jp%2Farticle%2Fimages%2Fog_default.jpg)