気鋭の建築家でSUPPOSE DESIGN OFFICE共同代表の谷尻誠さんが、映画プロデューサーの川村元気さんの紹介で、映画監督の細田守さんと最初に会ったのは2年半前。「ごはんでも」という何の気なしの会食で世間話程度に出たのが、現在公開中『未来のミライ』の話題だった。4歳の男の子"くんちゃん"を主人公に描く物語、その主な舞台はくんちゃんが家族と暮らす「家」だ。映画のもう一つの主役ともいうべき存在感を放つそれは、傾斜地を利用したステップフロアで構成された個性的なもの。大きな話題となっているのは、これを実際の建築士事務所で、谷尻さんを中心としたチームが「設計」していることだ。映画に登場する家を実際の建築家が手掛けるなんて、これまでほとんど聞いたことがない。 細田作品に共通する「坂道」に代わる、階段状の家「おとうさんが建築家という設定で、奥さんの意見は強そうだけど、建築家魂がどうしても捨てきれ
Published 2019/07/11 18:00 (JST) Updated 2019/07/11 18:02 (JST) 今年2月、96歳で亡くなったドナルド・キーンさん。戦時中、日本語通訳の米海軍士官となり赴いた戦場は、アラスカからカムチャッカ半島に伸びるアリューシャン列島だった。日本軍最初の〝玉砕〟の地となったアッツ島、濃霧に紛れて守備隊が奇跡的に脱出できたキスカ島。76年前の1943年5月から7月、米側が奪還した島々に上陸した様子について、キーンさんは「戦争」初体験として記述している。「花も樹木もなく、あるのは凍土だけだった」(ドナルド・キーン自伝)。これまで配信された現地の報道写真をまとめてみた。 ▽最初の「玉砕」発表 キーンさんが亡くなって来月で半年を迎えるが、キーンさん自身と戦場となった2つの島々の接点はあまり知られていない。 米軍は1943年5月12日、1万1千人の大部
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く