この夏、日大山形、大垣日大と甲子園常連校を撃破し、「甲子園3勝」の目標へあと1つにせまった、おかやま山陽高校。 そのチームを率いるのが、2019年にはアフリカのジンバブエ代表監督も兼任した異色の経歴を持つ堤尚彦監督だ。その野球観を著書『アフリカから世界へ、そして甲子園へ 規格外の高校野球監督が目指す、世界普及への歩み』(東京ニュース通信社、2023年7月発行 講談社発売)から抜粋して紹介する(全4回の1回目/続きは#2、#3、#4へ) 高校野球監督でありながらジンバブエ代表監督も兼任 2019年5月。私は真っ赤な上着に白いパンツを組み合わせたユニホームに袖を通し、野球場のベンチに立っていた。グラウンド、ベンチで飛び交う言葉は英語。高校野球に詳しい読者の方々は、少し違和感を覚えたのではないだろうか。高校野球では、ユニホームの上下の色が異なる、“ツートンカラー”が禁じられている。さらにプレー中
![「いまや野球は“絶滅危惧”」甲子園出場、おかやま山陽・堤尚彦監督が警告する“野球界の大ピンチ”「ベンチ入り上限を満たせないチームが無数に存在」(堤尚彦)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a244c702159bc6e48011b87fd0c6e9fac5d6fc95/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F4%2F-%2Fimg_d4badf17c3c439e6f5d89d65897c15f5257300.jpg)