フランス南部マルセイユ付近の入り江で繁殖するフクリンアミジ(学名:Rugulopteryx okamurae、2021年6月25日撮影)。(c)Christophe SIMON / AFP 【6月26日 AFP】日本の沖合などを本来の生息域とし、打ち上げられた浜で有毒なガスを発生させる恐れのある海藻が、観光客の人気を集めるフランス南部マルセイユ(Marseille)付近の地中海沿岸に広がっている。 緑褐色の海藻、フクリンアミジ(学名:Rugulopteryx okamurae)は、岩場や浜辺に打ち上げられると分解して悪臭のある硫化水素が発生するため、健康上のリスクとなる。硫化水素は、高濃度で吸引した場合には、死亡することもある。 カランク国立公園(Calanques National Park)の広報担当者はAFPに対し、最近、フクリンアミジが地域の生態系を乱していることが分かったと説明。