話題の『大怪獣のあとしまつ』を観てきたので、雑感を書く。 私は批評家ではないから、あくまでも一個人の感想である。 記事の性格上、ネタバレになる部分もあろうが、ご寛恕願いたい。 以下、ネタバレも含む、雑感。 鑑賞する前に実写版『デビルマン』と比較するつぶやきを目にしていたので、戦々恐々としながら見に行った。映画館で映画を鑑賞するというのは、喧騒に溢れた現実社会の時空連続体から切り離され、自分の人生が一度しかないことに対する反抗として、他の人生に自由に想像を羽ばたかせる特別な体験であるから、可能であるならば、今の自分に合ったものが観たいという欲求がある。 さて、感想である。 結果から言えば、実写版『デビルマン』と比較するのは誤りである。 下の図を見て頂きたい。 全ての創作物は、作り手の意図した完成度と観客の反応によって、四つの象限に分けることができる。 A)やりたいことが実現している & 観
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