大人の日本人なら誰でも読んだことはあるであろう、中島敦の「山月記」。 ボクも高校2年の国語の授業で習った時には「道徳的で面白くねーな」と思っていましたが、違った視点で読んで見るとこんなにも面白いのか、というのに気付いたので紹介していきます。 By: Koshy Koshy 「山月記」の話は大きく3つに分けることができます。 第1部:主人公、李徴(りちょう)について 博学で才能に溢れている「李徴」は自尊心が高く、今のまま地位が低い官位で一生を終えることを潔しとしなかった。 そこで彼は、詩人として名声を得るために職を捨て人間関係を断ち詩作にふけたが、なかなか大成せずに元の職に戻ることになる。 しかし、李徴の元同僚たちが出世をしており、李徴は彼らの命令に従わなくてはならない。 自尊心の高い李徴はこの環境に耐えきれず、ある旅の最中に山中で発狂してしまい、その後誰も李徴の姿を見る者はいなかった。 第
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