【上海=河崎真澄】中国で、誘拐された上に物ごいを強要されている子供を救出するインターネットサイトが話題を呼んでいる。 中国社会科学院の于建●(=山へんに栄)教授らが先月25日に開設したサイトで、路上で見かけた子供の物ごいの写真を投稿するよう呼びかけた。 9日付の上海紙、東方早報によると、同サイトにはこれまでに物ごいの子供約1700人の写真や情報が寄せられて、すでに6人の子供が無事保護された。 組織的な誘拐が横行しており、子供でも健常者なら同情を得にくいとして、子供を誘拐後に虐待して手足を不自由にしたり、硫酸を顔にかけたりする残虐な手口で稼いでいるという。 誘拐されれば何千キロも離れた土地に送られることが多く、ネットでの呼びかけは効果がある。しかし写真撮影や情報公開が、誘拐された子供の身をさらに危険にさらす恐れがある。 同紙は、子供のプライバシー保護の問題も大きいとして、もろ刃の剣になりかね