中国自動車工業協会が10日発表した3月の新車販売台数は、前年同月比5.4%増の182万8500台だった。2010年の3割超の伸びから一転、2カ月連続のひとけた台の伸び率となった。 同協会は、急減速の理由について、小型車向けの減税措置など購入促進策が昨年末に打ち切られたことが大きく響いたと説明。あわせて、東日本大震災が与える影響に関しても「過小評価すべきではない。注意深く観察する必要がある」と指摘した。 中国に工場を持つ日系メーカーのなかには、残業や休日出勤を取りやめるなどして、減産する動きが出ている。日本からの部品の供給が「綱渡り」の状況が続くなかで、販売が伸び悩むメーカーもある。 1〜3月の販売台数は前年同期比8.1%増の498万3800台だった。(北京=吉岡桂子)