NYで話題の音楽ホール、築80年超の工場をリノベーション アラップ・トータルデザインの舞台ウラ(49) 米国・ニューヨークのマンハッタンから、イースト川を渡った所にあるブルックリン。長らく製造業が盛んで下町的な雰囲気の場所であったが、1990年~2000年代にかけて、ドラマや映画の舞台となり、ヒップスターと呼ばれるような中産階級が流入し始め、その地域はアートやサブカルチャーを牽引する場所となっていった。 そのブルックリンのウィリアムズバーグ地区に、「ナショナル・ソーダスト」(National Sawdust)と呼ばれる、小さな音楽ホールが2015年末にオープンした。ソーダストとは、おが屑のこと。かつて、おが屑を扱う工場だったレンガの建物を活用したリノベーション・プロジェクトである。レンガの壁に大胆に描かれたグラフティーが、ブルックリンの街の現在の雰囲気を表している。 ナショナル・ソーダスト